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設立趣意書

設立趣意書

文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力・運動能力は、昭和60年ごろから現在まで低下傾向が続いています。
子どもの体力の低下は、将来的に国民全体の体力低下につながり、生活習慣病の増加やストレスに対する抵抗力の低下などを引き起こすことが懸念され、社会全体の活力が失われるという事態に発展しかねない深刻な問題です。
子どもの体力低下の原因は、保護者をはじめとする国民の意識の中で、外遊びやスポーツの重要性を学力の状況と比べ軽視する傾向が進んだことにあると考えられ、生活の利便化や生活様式の変化は、日常生活における身体を動かす機会の減少を招いています。
今日の社会においては、屋外で遊び、スポーツに親しむ機会を意識して確保していく必要があり、特に保護者をはじめとする大人が、子どもを取り巻く環境を十分に理解し、積極的に体を動かす機会を作っていく必要があります。

私たちの住む神奈川県秦野市大根・鶴巻地区では1970年代から1990年代前半まで人口が増えるに従ってサッカー・野球・バスケットボール・バレーボール・ラグビー・テニスなど多岐にわたる競技を親しむための少年団やクラブが創設されてきました。
しかしながら、人口増加も頭打ちとなり子どもたちの数も減少を続ける21世紀に入って、指導者の高齢化とも相まってこれらの少年団やクラブも存続が危ぶまれるようになってきています。このことは、残念ながら、保護者や地域の人々などのボランティアによって支えられてきた良いサイクルが崩壊し始めていることを意味しています。
地域の子どもたちは、地域、学校、家庭で責任をもって育てていくことが大切であり、大切に育てられた子どもたちは、地域に愛着を持って立派な大人へと成長していくことでしょう。

そこで、私たちは、「地域の子どもは地域で育てる。」ことを大切にし、地域の各競技のスポーツ少年団及びクラブと連携し、地域の子どもたちの体力向上と健全育成のために、そして、地域の皆さんが一緒に楽しめるフィールドとして「NPO法人おおねスポーツコミュニティ」を 設立いたします。
活動拠点は、地域の誰もが参加しやすいように大根・鶴巻地区の小中学校のグランド及び体育館及び市営おおね公園・市営なでしこ広場等を中心とし、スポーツアカデミーやセミナーを中心とした様々なプロダクトを提供していくと共に、子どもたちを支える保護者、地域の人々、教育機関と連携しながら子どもたちの未来のために地域貢献活動に取り組んでいまいります。

2009年3月11日

NPO法人おおねスポーツコミュニティ
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